エンジニアの雑記ブログ
本や映画の感想を書いてます
読んだ本

【LIFE SHIFT】今更聞けない「人生100年時代」を理解する3つのキーワード

こんにちは、hiroです。皆さんは人生100年時代と聞いて、こんな悩みを抱えた経験はありませんか?

  • 人生100年時代ってよく聞くけど、詳しい内容は分かっていない…
  • 人生100年時代では何を考えておく必要があるの?
  • 話題になってから暫く経つし、今更聞けないけど内容は知っておきたい

今回は、今更聞けない『人生100年時代』について、この問題を世界に広めた「LIFE SHIFT」という本の内容を紹介していきます。

人生100年時代を理解する3つのキーワード

まず、人生100年時代を理解する為に重要な、3つのキーワードを覚えておきましょう。

  1. 「超長寿社会」の到来
  2. 人生のマルチステージ化
  3. 生涯現役と生涯共働き

人生100年時代を日本に広めたリンダ・グラットン氏の著書「LIFE SHIFT」では、上記3つのキーワードを軸に話が展開されていきます。

リンダ・グラットン氏は、日本政府の「人生100年時代構想会議」のメンバーにも任命されており、日本政府との意見交換もされているようです。

人生100年時代構想会議

それでは、3つのキーワードについて一つずつ確認していきましょう。

「超長寿社会」の到来

人生100年時代の1つ目のキーワードは「長寿社会の到来」です。

『人生100年時代に向けて』という厚生労働省のWebページには、以下のような記載がありました。

ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。

引用:「人生100年時代」に向けて

日本人の寿命が107歳より長くなることを示唆しており、日本が世界一の長寿社会を迎えるというメッセージを発信しています。

政府が言っていることなので、信憑性もかなり高いですね。

また、LIFE SHIFTの日本語版への序文では、以下のような内容も書かれており、日本が世界から注目されていると言います。

  • WHOの統計によれば、日本は他のどの国よりも平均寿命が長い
  • 100歳以上の人はすでに6万人以上いて、今後は更に100歳以上が当たり前になってくる
  • 高齢者を助けるテクノロジーやロボットに関しても、日本が世界を牽引している

他にも、

  • 日本は長寿の国であるだけではなく、出生率が著しく低い
  • 国連の予測では2060年には8700万人にまで人口が減少する
  • 世界でいち早く長寿化が進んでいる日本は世界のお手本になれる

といった内容が書かれています。

テクノロジーの恩恵を受け、20年前に80歳だった人よりも現在80歳の人は健康だし、20年後に80歳になる人は更に健康になっているという主張にも納得するものがありました。

ちなみに、ブログを書いている私は現在29歳ですが、仮に107歳まで生きられるとしたら、残りの人生はあと78年あります。

人生が残り78年もあれば、やりたいことは全部できるだろうし、自分が65歳になっても、まだまだ現役で働いている姿が思い浮かびますね。

人生のマルチステージ化

人生100年時代を考える1つ目のキーワードは「長寿社会の到来」でした。

2つ目のキーワードは「マルチステージ」です。

LIFE SHIFTでは、人生100年時代を生き抜くには、マルチステージの人生設計を考えていくことが重要だと主張しています。

例えば、20代〜40代の頃に習得してきたスキルや仕事上の能力は、労働市場の急激な変化もあり、60歳、80歳とその後の長い現役生活を送る頃には役に立たないスキルになる可能性があります。

そのため、その後の長い人生を生きるには、新しいスキルへの再投資が必要であり、人々はある時点で「学び直し(リカレント教育)」をして生きることになると解説しています。

確かに、人生があと78年も続くなら、20代で身につけたプログラミングスキルも20年後にはAIにとって変わられるだろうし、世の中にある大半の仕事は消滅していると思います。

そして、現代では娯楽として考えられていたゲームや旅行、その他、仕事とは言えないようなことが仕事になっているのが未来の常識なのかも知れません。

リンダ・グラットン氏の講演録を纏めた記事を載せておきます。

人生100年時代、働き方はマルチステージへ

生涯現役と生涯共働き

最後のキーワードは「生涯現役と生涯共働き」です。

人生100年時代では、国の年金だけで老後を過ごすことは難しいので、生涯現役で働き続ける必要が出てくると言います。

また、夫婦共働きで働いた方が経済的な負担も軽減できるため、『子供の出産後でも働く選択肢を取る女性が増えてくる』とのこと。

この話題については、作家の橘玲(たちばな あきら)さんの記事がとても参考になったので参考記事のリンクを載せておきます。

橘玲さんが「専業主婦は2億円損をする」と言われるように、長寿化とマルチステージで多様化する人生100年時代では、専業主婦という選択肢は失われていくのかも知れません。

まとめ

人生100年時代について、この記事では3つのキーワードに絞って解説しました。

  1. 「超長寿社会」の到来
  2. 人生のマルチステージ化
  3. 生涯現役と生涯共働き

これからの時代は長寿化でマルチステージの人生を生きていくのだから、今まで積み上げてきたスキルだけに執着せず、どんどん新しいことにチャレンジする姿勢や態度が重要ですね。

自分が興味を持てる仕事や趣味は何かを考え、未来に備えて考えていきましょう。

続編も出ているようなので、こちらも気になりますね。